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Tuesday, August 7, 2012

先発薬を処方すると罰則も!


インド政府、ジェネリック医薬品を全国民に無償提供へ 20120718 AM09:00 公立病院でジェネリック薬が無料提供 ロイター通信の発表によると、インド政府では、全国民を対象に、無料でジェネリック医薬品の提供を行う方針を発表した。予算は54億ドル。 インドでは、総人口約12億人のうち、8億人が12ドル以下の生活をしている。平均月収は約300ドル。保健衛生事情も整っていない地域が多く、伝染病の流行も多い。今年になってからは多剤耐性の結核に罹患する人が増加していることが報じられた。このような医療事情の中で、貧困層や、物流の問題で薬の入手が困難だった人たちにとって、今回の計画は朗報だ。無料提供を受ける国民は、5年間で52%に達する見込み。
国内製薬業界への影響には様々な見方が 公的医療機関で働く医師は、無料でジェネリック医薬品を処方できるが、商標登録された薬を処方すると処罰の対象になる。今後、外資系製薬会社の製造する商標登録された薬は、私立の医療機関で富裕層や都市部の住民を対象に処方され、公立の医療機関は無料でジェネリック医薬品を貧困層を対象に提供するという明確な線引きが見られるようになると予測される。ロイター通信は今回の計画実施で大手製薬会社が痛手を被る可能性があると指摘しているが、外資系製薬会社の製品は、富裕層と都市部の住民を対象に私立の医療機関で流通すると見られるため、競合はないとの見方もある。
活気づくジェネリック業界 また、インドのジェネリック医薬品市場も同時に活気づいており、年間輸出規模は110億ドルに成長しているが、この計画を機に国内での利用も視野に入れて更に成長する兆し。外資系会社の商品は、経済的事情で利用できない人が多いため、特許が切れた薬品は、すぐにジェネリック薬生産の対象となる。例えば、今年の3月にはバイエルが生産している抗がん剤のジェネリックを国内のナトコ・ファーマが生産する許可を得ている。

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