【経済ニュース】 【この記事に対するコメント】 2012/08/15(水) 11:29エーザイ <4523> の米国子会社であるモルフォテック・インク(本社:米国ペンシルバニア州、社長:ニコラス・ニコライデス)は、2012年8月14日(米国東部時間)、早期臨床試験用の抗体を製造するパイロットプラントの開所式を行った。同プラントの新設により、自社抗体製造が可能となる。同プラントは複数の治験薬用抗体の製造を並行して行えるよう設計されており、同社が取り組む新規抗体プロジェクトの早期臨床研究を加速し、プロダクトクリエーション活動の効率性を向上さる。今後、2012年末までに同プラントを稼動しプロセスバリデーションの実施を経て、2013年度上期に治験薬の生産を開始する予定としている。 同パイロットプラントは、総工費約80百万ドルで、モルフォテック社が所在するペンシルバニア州エクストンの本社に隣接して建設された。建物面積は約6万平方フィート(約1,700坪)で、米国食品医薬品局(FDA)が定めた医薬品の製造管理および品質管理に関する基準であるcGMP(currentGMP)に準拠した製造設備、培養細胞の最適化のための研究施設、品質保証のための分析試験施設、オフィススペースなどを有している。 モルフォテック社は、独自のヒト抗体作製技術を有し、オンコロジー領域を中心とした治療用抗体の研究開発に取り組んでおり、有望な抗体テーマを数多く保有している。中でも、ファルレツズマブ(MORAb-003)はプラチナ感受性卵巣がんを対象に臨床第3相試験並びに非小細胞肺がんを対象に臨床第2相試験を実施中であり、また、MORAb-004はメラノーマ、大腸がんおよび肉腫を対象に、MORAb-009は中皮腫を対象にそれぞれ臨床第2相試験を実施している。(編集担当:富田誠也)
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