公開日時2012/09/11 05:02 日本イーライリリーは9月10日、抗がん剤ジェムザール注射用(一般名:ゲムシタビン塩酸塩)について、「再発または難治性の悪性リンパ腫」の効能効果で公知申請したと発表した。同薬の今回の効能追加は、厚労省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応薬検討会議」の検討結果を受けて、厚労省から4月6日付で開発要請がなされていたもの。さらに、9月6日の薬食審医薬品第二部会での事前評価の結果、医療上の必要性が高く公知申請して差し支えないと判断されていた。ジェムザールは日本で、▽非小細胞肺がん▽膵がん▽胆道がん▽尿路上皮がん▽手術不能または再発乳がん▽がん化学療法後に増悪した卵巣がん――の6がん腫で承認されている。日本人における悪性リンパ腫の年間推定患者数は07年で約1万8776人、07年の死亡者数は1万222人で近年増加傾向にある。特に60歳代から増加し、男性の増加が顕著とされる。悪性リンパ腫は近年の化学療法の進歩によって治癒が望める疾患だが、いったん再発・難治性になると、その生命予後は極めて悪いとされている。
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