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Tuesday, April 24, 2018

(エーブィエ バイオファーム) 太りすぎの成人と遺伝子型パターンまたはインスリン分泌との関連における12ヶ月の体重減少に対する低脂肪対低炭水化物食の効果


「低糖質 vs 低脂肪」どちらの食事療法が優れている?議論に決着 2018年03月08日 カテゴリー: ライフスタイル 食事療法 糖尿病と肥満低糖質ダイエットと低脂肪ダイエットのどちらかを支持している糖尿病の人には失望をもたらすかもしれない研究が発表された。結果は「どちらのダイエットも体重減少については差がない」というものだった。この研究は、米国のスタンフォード大学などの研究チームによるもので、詳細は「JAMA」(米国医師会雑誌)に発表された。「"このダイエット方法は効果があった"という知り合いの勧めに乗って、同じことを自分でも試してみたが、まったく効果がなかった"といった話はよくあります」と、スタンフォード大学のクリストファー ガードナー教授(予防医学)は言う。「私たちの体は一人ひとり異なっており、食事療法にも多様性が求められることが、分かってきました。問われているのは、"最良のダイエットが何であるか?"ということではなく、"そのダイエットは誰にとって最良なのか?"ということです」と、ガードナー教授は指摘する。減量効果は同じ?研究チームは、18~50歳の男女609人を対象に、低糖質ダイエットを行うグループ(304人)と、低脂肪ダイエットを行うグループ(305人)の2つに無作為に分けた。それぞれのグループは1年間、指示された食事法を続けた。1年間の期間の終了時に、低糖質ダイエットを続けた人は、平均して1日に132グラムの炭水化物を摂取しており、試験前の247グラムの半分近くまで減らした。同様に、低脂肪ダイエットを続けた人は、平均して1日に57グラムの脂肪を摂取していた。試験が始まる前には平均87グラムを摂取しており、3分の1を減らした。参加者のうち79%(481人)が試験を完遂した。その結果、試験開始から1年後には、低糖質ダイエット群では平均で6.0キログラム、低脂肪ダイエット群では5.3キログラム減量し、減量効果は両群間で同程度であることが分かった。しかし、個人によって体重の変動幅は大きく、27キログラム減らした人や、逆に6.8~9キログラム増やした人もいた。研究チームは実験開始時に、参加者のゲノムの一部を解析し、炭水化物や脂肪の代謝を変調させるタンパク質の生成に関連する特定の遺伝子パターンを探った。さらに参加者にブドウ糖負荷試験を行い、空腹時から糖負荷後の血糖値の変動を測定した。さらに血液のインスリン量の測定も行った。その結果、これまで考えられていた仮説と異なり、どの食事スタイルが成功するかは予測できないことが、遺伝子型パターンやインスリン値によって明らかになった。研究チームは参加者に、どちらの食事スタイルに振り分けられたにせよ、「新鮮な野菜を食べる」「精製された加工食品をなるべく控える」「極端に空腹になるのを避ける」「食後に運動をし、血糖値が上昇するのを防ぐ」など、一般的な食事のアドバイスをした。とくに注意したのは、特定の食事スタイルを長期間続けられるよう調整することだ。「研究が終わっても、自分の選んだ健康的な食事スタイルを、ずっと続けられるようになることを目指した」という。

食事療法を個別化することが必要 「低脂肪ダイエットと低糖質ダイエットのどちらも、無条件に健康に良いわけではありません。たとえば、カロリーの多い炭酸飲料は低脂肪ですが、健康的ではなく、ラードは低糖質ですが、アボカドの方がより健康的です」と、ガードナー教授は指摘する。体重を減らすために基本となることは、食事で必要な栄養素を十分に摂り、カロリー摂取量が消費カロリーを上回らないようにコントロールすることだ。ガードナー教授によると、体重を効果的に減らすことを目指しているという点で、低脂肪ダイエットと低糖質ダイエットは戦略が似ているという。糖類を控えて、全粒粉を積極的に摂り、野菜も十分に摂るなど、健康的な食事には共通した点があるからだ。「研究で得られた最大の利点は、とくに減量に成功した参加者から、"食事と健康の関係についてより深く考えるようになり、自分の食事を見直して、食品の選び方にも注意するようになった"といった声が多く聞かれたことです」と、ガードナー教授は言う。「求められているのは、食べることを我慢することではなく、もっとスマートな食べ方に変えていく方法を探ることです。食事療法を成功させるために、患者よって個別化することを考えるべきでしょう」としている。



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