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Tuesday, May 22, 2018

(エーブィエ バイオファーム) 抗生物質の功罪考える 医師ら勉強会


抗生物質の功罪考える 医師ら勉強会 静岡・葵区 2018/5/21)抗生物質(抗菌薬)の功罪を考える勉強会が19日、静岡市葵区で開かれた。風邪の症状を訴える患者に、医師が「念のため」と本来不要な抗菌薬を処方すれば、薬の効かない耐性菌をまん延させるとして世界的な問題になっている。県内外の耳鼻科医や小児科医ら100人以上が参加し、講演や意見交換を通じて不適切な抗菌薬処方を減らす方法を考えた。静岡小児臨床ネットワークが主催した。国立国際医療研究センター病院の日馬由貴医師は基調講演で「2050年には薬剤耐性菌による死者が、がんの死者数を上回る」と指摘。「抗菌薬を使うほど社会に耐性菌が増え、公共の健康が脅かされる。環境問題と同じ」と訴えた。県内の看護師も登壇し、発熱した患者が適切でない抗菌薬を繰り返し投与され、耐性菌による感染症が長期化した事例を紹介した。さらに奈良県橿原市の耳鼻科医と薬剤師の夫妻は、15年かけ不適切な抗菌薬処方を減らした経験を語った。診察時に鼻水を細菌検査して患者に結果を説明し、納得してもらうよう努めたという。菌のイラストなどを見せて「菌に親しんでもらう」ための工夫を重ねた結果、今では検査で細菌が見つかっても患者から「この間も同じ菌がいたが、抗菌剤を飲まずに治ったから待ちたい」との声が聞かれるようになったと述べた。


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