(2018/6/8) 静岡県立静岡がんセンター(長泉町)とゴム製品製造業「ア・ジャストポリマー」(御殿場市)はこのほど、がんの放射線治療の精度を高めるオーダーメードの補助具「3Dアジャストボーラス」を共同開発した。医療現場のものづくりを支援するファルマバレープロジェクトの一環。 放射線治療で病巣に線量が最大になるよう調整する補助具で、顔面や乳房など、曲面や凹凸のある部位を照射する際、皮膚に密着させて使用する。ポリウレタン樹脂の柔らかな素材で透明なため、密着状態を確認できる。患者の治療部位の形状に合わせて作製する。シート状の従来品があったが、凹凸などの部位の対応が困難で、現場では照射精度が課題となっていたという。6月に臨床試験を開始した。開発に携わった同センターの西村哲夫副院長兼放射線・陽子線治療センター長は「新製品は目的の線量を、より確実に当てることができる。柔らかい素材のため、患者さんは圧迫感が軽減される」とコメントした。今後、陽子線治療にも応用していきたい考え。問い合わせはア・ジャストポリマー<電0550(89)9900>へ。
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