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Thursday, July 5, 2018

(Myelofibrosis & polycythemia) JAK阻害薬: 骨髄線維症や真性多血症の治療薬ジャカビ錠(ルキソリチニブリン酸塩; Ruxolitinib)


(エーブィエ バイオファーム)  Being diagnosed with a rare disease like polycythemia vera, or PV, can be scary. PV is a rare, chronic blood cancer that is part of a group of diseases called myeloproliferative neoplasms, or MPNs. In PV, the bone marrow produces too many red blood cells. PV is a progressive condition, meaning that it may get worse over time.

When PV Progresses to MF While PV is different for everyone, the condition can usually be managed effectively for very long periods of time. In a small percentage of patients, however—about 10%—PV can worsen, changing into myelofibrosis, or MF, which is another type of MPN. PV that changes into MF is referred to as post–PV MF. MF is also a rare, chronic blood cancer. People with MF have a defect in their bone marrow that results in an abnormal production of blood cells, causing scar tissue to form. It's worth noting that MF does not turn back into PV, and patients whose initial diagnosis is MF don't develop PV later.

ノバルティス JAK阻害薬ジャカビ 新剤形の10mg錠を発売 ノバルティスファーマはこのほど、骨髄線維症や真性多血症の治療薬ジャカビ錠(一般名:ルキソリチニブリン酸塩; Ruxolitinib)の新剤形となる10mg錠を5月31日に新発売したと発表した。同社は、既存の5mg錠に今回の新剤形を加えることで、「骨髄線維症および真性多血症の患者さんの長期にわたる服薬の負担を軽減し、さらなるアドヒアランス向上に貢献していく」としている。10mg錠の薬価は7413.60円。5月31日に薬価収載され、即日発売した。ジャカビはヤヌスキナーゼ(JAK)と呼ばれる酵素を阻害する働きを持つJAK阻害薬。JAK経路を阻害することで骨髄線維症や真性多血症によるQOL低下の主な原因となる脾腫や諸症状を改善する。ジャカビの用法・用量は、骨髄線維症の場合は1日2回、12時間毎を目安に経口投与し、1回5mg25mgの範囲で患者の状態により適宜増減して用いる。真性多血症の場合は1回10mgを開始用量に、1日2回、12時間毎を目安に経口投与し、患者の状態により適宜増減するが、1回25mg1日2回を超えないようにして用いる。骨髄線維症は、造血組織である骨髄が線維化することで正常な血液の産生が妨げられる血液がんのこと。真性多血症は主に血液中の赤血球が増加する血液疾患で、血栓リスクが高まることで脳卒中や心臓発作といった重篤な心血管系の合併症を引き起こすほか、予後不良な骨髄線維症や骨髄異形成症候群、急性骨髄性白血病などに進展することが懸念されている。

ジャカビ:骨髄線維症に適応を持つJAK阻害薬 北村 正樹=東京慈恵会医科大学附属病院薬剤部201474日、抗悪性腫瘍薬ルキソリチニブリン酸塩(商品名ジャカビ錠5mg)の製造販売が承認された。適応は「骨髄線維症」。1525mgの範囲で、12回、12時間ごとを目安に経口投与する。骨髄線維症(MF)は、造血組織である骨髄が線維化することで、正常な血液産生が妨げられる進行性の血液がんである。国内での発症率は10万人あたり約0.2人で、現在の有病者数は約1500人と推定されている。MF患者では、脾腫、脾腫に伴う腹部の不快感や痛み、倦怠感・寝汗・体重減少・痒みといった消耗性の全身症状、貧血に伴う倦怠感・疲労感など、様々な症状が認められる。疾患の進行により患者のQOLは大きく損なわれ、一般的に予後は不良。国内の5年生存率は38%、生存期間の中央値は3.4年と推定されている。現時点での治療としては、主な合併症に対する対処療法が行われているが、効果は限定的。唯一、造血幹細胞移植によって治癒する可能性があるものの、高齢の患者が多いことから移植の対象となる患者は限られており、さらに移植関連の合併症や、死亡率の高さが問題となっている。MFなどの骨髄増殖性腫瘍の病因は詳細には解明されていないが、MF患者ではTNF-αIL-6などの炎症性サイトカイン産生量が上昇しており、これらが消耗性全身症状を引き起こしていると考えられている。これらのサイトカインのシグナル伝達にはヤヌスキナーゼ(JAK)であるJAK1の関与が示唆されていることから、MFの発症にはJAK経路の恒常的な活性化が大きな役割を果たしていると推測されている。今回承認されたルキソリチニブは、JAK阻害薬である。JAK経路を阻害することで脾腫を縮小したり、サイトカインの産生を抑制し、MF患者のQOL低下の防止を図れるものと期待されている。JAK阻害薬としては、関節リウマチ治療薬としてトファシチニブ(商品名ゼルヤンツ)が20137月より臨床使用されている。ルキソリチニブは、海外での2つの第3相臨床試験(COMFORT-1COMFORT-2試験)で有効性及び安全性が確認されている。201111月に米国で承認されて以来、20142月現在、MFの治療薬として世界59か国で承認されている。国内では、201011月から第1相試験を行い、さらに日本・中国・韓国・台湾での国際共同第2相試験を行って、海外での臨床試験結果との類似性が確認されたことから今回の申請に至った。また本薬は、20119月にMFに対する希少疾病用医薬品に指定されている。本薬は、承認時までの海外第3相試験で79.4%に副作用が認められている。主な副作用は、血小板数減少を含む血小板減少症(45.2%)、貧血(28.9%)、下痢(10.0%)、疲労(8.6%)、体重増加(8.0%)などが報告されている。重大な副作用としては、骨髄抑制、感染症、進行性多巣性白質脳症、出血、間質性肺疾患、肝機能障害および心不全に注意する必要がある。なお本薬は、国内での治験症例が極めて限られていることから、製造販売後は一定の症例のデータ集積まで、全使用症例に関して使用成績調査の実施が義務付けられていることに留意しておかなければならない。









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