【2012年07月09日 18時43分 更新】大正製薬ホールディングスなどは、メキシコ合衆国の製薬企業グループ4社の株式の買収完了について発表した。大正製薬ホールディングス、同社の完全子会社である大正製薬および大正製薬の完全子会社である加州大正製薬は、7月6日(メキシコ時間)、メキシコの代表的な医薬品メーカーであり、複数の有力な製品と生産設備を有しているCompania Internacional de Comercio,S.A.P.I.de C.V.(本社:メキシコ合衆国メキシコシティ連邦区、以下「CICSA社」)、Grupo Imperial,S.A.de C.V.(本社:メキシコ合衆国メキシコシティ連邦区、以下「GI社」)、Kosei, S.A.de C.V.(本社:メキシコ合衆国メキシコシティ連邦区、以下「KOSEI社」)、およびVitacilina Corporation of America(本社:米国テキサス州、以下「VitaCorp社」)の株式各100.0%を取得した。大正製薬グループは、北米地域において1988年に米国に現地法人を設立し、ドリンク剤を中心に事業を展開してきた。メキシコへは2002年に進出し、ドリンク剤の販売を行ってきた。今回の株式買収により、メキシコにおいてOTC医薬品事業への本格参入が可能となる。また、CICSA社の販売ネットワークと生産設備を活用することで、北米地域における事業の拡大も目指す方針だ。今回株式を取得したCICSA社はメキシコにおける代表的な製薬会社の一つであり、複数の有力な製品ブランドを有している。特に、主力ブランドである「Vitacilina」はメキシコの皮膚外用薬市場におけるマーケットリーダーであり、メキシコのほか米国においても製品を販売している。今回の買収により、大正製薬グループでは、ブランド力の高いCICSA社製品ラインアップを取得することで、これまでドリンク剤が中心であったメキシコにおいてOTC医薬品を中心とした事業基盤を確立することができ、同事業への本格的参入が可能となる。また、メキシコおよび米国に展開するCICSA社の販売ネットワークを活用し、同社およびマレーシアにおける同社の完全子会社であるHoepharma社製品を加えた新たな製品ラインアップを供給することにより、北米地域における同社グループ事業の拡大を目指す。そのほか、製造管理および品質管理規則を満たすCICSA社の生産設備を、将来のアメリカ大陸における大正製薬グループ生産拠点として活用することも見込んでいる。
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