公開日時2012/08/10 05:01 武田薬品は8月9日、膵がん治療薬として開発している抗体医薬「AMG 479」(一般名:ganitumab)について、国内フェーズ3試験の中止を決定したと発表した。治験監視をする独立モニタリング機関が、ファーストライン治療において、同剤とゲムシタビンの併用投与群が、ゲムシタビン単独投与群と比較して、主要評価項目である全生存期間を統計学的に有意に改善する可能性は低いとの結論をまとめたのを受けた判断。同剤は米アムジェン社が創製したもので、同社が膵がんに対するグローバルフェーズ3試験(GAMMA試験)を実施し、日本では武田の子会社の武田バイオ開発センターが行っていた。今回の試験の中止決定はGAMMA試験全体に対するもの。ganitumabについては海外で米アムジェンが他のがんに対する開発も進めており、武田薬品は米アムジェン社と協議した上で、同剤の開発方針を決定するという。同剤は、細胞の成長などに関わるとされるインスリン様成長因子2‐1型受容体に対するヒト型モノクローナル抗体。
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