こども病院、MRI更新小児専用設計の撮像機導入(2018/4/5)県立こども病院(静岡市葵区)はこのほど、磁気共鳴画像装置(MRI)を更新した。小児専用設計の撮像機を県内で初めて導入し、医療水準の向上や検査時間の短縮を見込む。併せて全身麻酔の安全を確保するため、検査室前に麻酔室を整備した。同病院によると、小児分野では放射線被ばくするコンピューター断層撮影装置(CT)に比べ、MRIを用いた画像診断の需要が高まっている。ただ、大人用の撮像機を使っていたことなどから細密な画像抽出に時間がかかったり、大きな機械音により患者が苦痛を感じたりするケースがあったという。新装置は出力や感度が高く、検査時間を約半分に短縮できる。装置自体の音が従来より静かな上、検査中に映像や音声が楽しめるモニターやヘッドホンを設置して、患者の苦痛軽減や体の動きによる検査中止のリスク低減を図った。検査で患者に全身麻酔をかける場合があり、これまでは別棟手術室で麻酔をかけて検査室に移動していた。検査室前に麻酔室を設けたことで移動中の覚醒や挿管位置のずれなども防げる。同病院は「一般病院で対応が難しい小児のMRI検査の体制が整っている。近隣病院の要望にも応えていきたい」としている。総事業費約1億7千万円。
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