2018/06/11 美容情報総合サイト「@cosme(アットコスメ)」を運営するアイスタイルは、年内に香港で化粧品専門店「アットコスメストア」の3店舗体制を構築する方針だ。8日には香港1号店を尖沙咀に開業した。同社の強みである"消費者の声を反映した店舗づくり"で差別化を図る。吉松徹郎社長兼最高経営責任者(CEO)がNNAの取材に答えた。アットコスメストアの最大の特徴は、アイスタイルが持つ膨大な口コミデータを生かした、消費者が中心となる小売スタイル。吉松CEOは、「商品のラインアップや仕入れも消費者の声を反映しながら構成を考えていく。これが他店との差別化になる」と指摘。日本の化粧品ブランドやメーカーが海外進出する上でこれまでと違ったルートを提供し、新しい小売りのスタイルを構築する考えだ。1号店はスターフェリー乗り場に近い商業施設「スターハウス」にオープン。売り場面積は約110坪とグループ最大面積の店舗となる。「試せる・出会える」ことなどをテーマに、手書きのポップを設置して商品の説明を行うほか、ほぼ全ての商品にテスターを用意。25坪のイベントスペースや誰でも利用できる6坪のサロンスペース2室も設けた。観光客の多い立地で、中国本土客をはじめとする各地消費者へのブランド認知度の向上も狙う。店内で扱う商品は300ブランド、最小管理単位(SKU)ベースでは5,000SKUで、将来的には1万SKUまで増やす。商品の約9割が日本ブランドで、「ソフィーナ・プリマヴィスタ・Ange」や「フローフシ」など香港初上陸ブランドも80近くそろえた。1号店の来店者数は月10万人を目指す。8日には1号店の開業を祝う記念式典を開催した。吉松CEOは「香港だけでなくアジア全域に情報発信していくようなアイコン的な店舗にしたい」と抱負を述べた。アイスタイルの海外直営店はこれまで台湾に4店を展開し、香港は5店目。今後は海外事業に注力する方針で、今年10月にはタイでの出店を予定している。海外事業の売り上げは2020年にグループ全体の2割となる100億円を目指す。
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