2018年06月22日 大人をターゲットにした粉ミルク商品の市場が拡大している。お湯や水の他、豆乳や青汁、料理に溶かして気軽に栄養補給できることをPRし、健康志向の50、60代の女性を中心に人気だ。メーカー各社は、こだわりの風味や栄養バランスを工夫して販売を進める。森永乳業は、独自の機能性素材や栄養バランスに注目。2016年から発売している「ミルク生活」=写真=は、6大成分と栄養素をバランスよく配合した。さっぱりとした口当たりで、牛乳が苦手な人でも飲みやすいという。17年度の販売目標比は120%と好調だった。通信販売限定だったが、今年4月から店頭販売を開始。現在、1缶(300グラム)を希望小売価格1950円(税別)で販売する。「顧客から手軽に店頭で購入したいという要望があった」と同社。顧客からの要望が多かった、タンパク質とカルシウムを増量した新商品も追加した。救心製薬は14年から、牛乳に近い栄養バランスを摂取できる「大人の粉ミルク」(7袋入り、希望小売価格1600円・税別)を販売する。骨粗しょう症予防や栄養バランス改善などのために毎日、苦手な牛乳を飲んでいる中高年に着目。さっぱりとしたヨーグルト風味で好評だ。「相談薬局を中心にシニア向け通販などでも安定的な売り上げがある」(同社)。雪印ビーンスタークは17年から、目的や好みの味を選べる3種を展開。「プラチナミルクforバランス」(1缶300グラム、希望小売価格2400円・税別)はやさしいミルク味。牛乳の1・5倍のタンパク質などを摂取できる。他にも、飲み切りサイズの2種を用意。体力維持の抹茶ミルク味、美容のポタージュ風味もそろえる。
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