は、一般的な殺菌乳酸菌とナノ化処理した乳酸菌を水に溶かした状態を比較したものとともに、それぞれを蛍光染色した乳酸菌をマウスに摂取させて体内のパイエル板内に吸収される様子を比較観察した映像を公開している。蛍光顕微鏡映像にて、マウス小腸内の絨毛表面には腸内粘液が網目状に張っていることが確認された。一般的な方法で製造された殺菌乳酸菌の20ミクロン以上の塊は、粘液に阻まれてパイエル板の表面に近づくことができず、吸収されなかったのに対して、ナノ化処理した乳酸菌は速やかにパイエル板から吸収される様子が明らかとなった。さらに、組織内の断面を三次元で表現できる共焦点レーザー顕微鏡映像では、パイエル板内に吸収されたナノ化処理した乳酸菌はパイエル板内の奥深くまで取り込まれていることが確認できた。パイエル板は小腸絨毛内に点在し、食物とともに体内に入る異物を識別する免疫の関所である。パイエル板の奥にはさまざまな細胞が待機しており、表面のM細胞からとりこまれた乳酸菌は樹状細胞やマクロファージに受け渡され、抗原として提示されT細胞やB細胞などの免疫細胞にはたらきかける。分散化処理を施し、粒子の直径が1ミクロン未満のサイズであり、かつ、水に溶かしたときに、菌体の一つ一つが分散している乳酸菌。小腸内の免疫組織であるパイエル板を通過しやすく、少量で多数の乳酸菌を摂取できるため、腸管免疫系を介した免疫調整に効率良く働きかけるバイオジェニックス素材である。※ナノ型乳酸菌は(有)バイオ研の商標登録である。株式会社IHMでは、ヒト腸内細菌(エンテロコッカス・フェカリス)由来の ナノ型乳酸菌nEF® と、長野県木曽地方の伝統食「すんき漬け」(ラクトバチルス・プランタラム)由来の 植物性ナノ型乳酸菌SNK® を販売している。
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