2018年7月30日 (月)抗体薬物複合体(ADC)や核酸医薬品といった新たなモダリティでの研究開発が進んでいるが、従来の低分子医薬品とは異なる非臨床安全性評価戦略で、ヒトの副作用を予測していくかが課題となっている。特にADCや核酸医薬品は、バイオ医薬品のガイドラインで示された安全性評価だけでは十分ではなく、抗体医薬ではほぼ見られない標的因子以外に作用する「オフターゲット毒性」の回避策が求められる。20日に大阪市内で開催された日本毒性学会学術年会のシンポジウムでは、演者からADCによる腫瘍以外の正常組織に対する毒性回避策や、核酸医薬品の標的因子以外の配列にハイブリダイズすることで引き起こされる副作用などをどう防ぐかが説明された。ADCは、モノクローナル抗体にリンカーを介して、低分子薬剤を結合させた創薬モダリティであり、標的特異性を持つ抗癌剤として、現在50種類以上で臨床試験が実施されている。
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