毎日新聞2012年08月23日22時02分(最終更新08月23日22時38分)米製薬大手のファイザーは23日、米後発(ジェネリック)医薬品大手のマイランと、日本での後発薬事業で長期的に提携すると発表した。高齢化が進む日本では医療費・薬剤費の抑制を図るため、新薬(先発医薬品)に比べて開発費が少なく、価格が安い後発薬の利用拡大が見込まれており、両社は今回の提携で日本市場に約500品目の製品(開発中も含む)を投入し、売り上げを一気に拡大させることを目指す。提携では、新薬で高いブランド力を持ち、11年は医薬品売上高で世界1位だったファイザーが販売やマーケティングを担当。後発薬で米1位、世界3位のマイランが製造と研究開発を担当する。両社はこれまで日本で個別に後発薬事業を手がけてきたが、提携でそれぞれの得意分野を生かした相互補完を行い、シェア獲得の原動力にしたい考え。売り上げ目標などは非開示だが、同日、東京都内で記者会見したファイザーの松森浩士取締役は「日本でトップクラスの事業展開ができる時期がかなり早まりそうだ」と自信を示した。日本は米国に次ぐ世界2位の医薬品市場だが、後発薬は欧米主要国に比べて普及が遅れており、両社によると売上高は11年で52億ドル(約4100億円)と世界6位の規模にとどまっている。しかし医療費抑制を図りたい政府の後押しもあって市場は今後大幅に成長することが期待されており、今年4月には、後発薬世界最大手のテバファーマスーティカル・インダストリーズ(イスラエル)が日本国内の子会社2社を合併させて「テバ製薬」を発足させるなど、外資が攻勢を強めている。【三島健二】
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