Thursday, September 13, 2012

広まる"がんワクチン治療" 新横浜かとうクリニック

 2012913 がん患者の中には「手術や抗がん剤治療を受けたが、転移・再発が心配」「他の治療法がない」といった悩みを抱える人が多い。そんな中で最近関心が高まっているのが「がんワクチン」だ。患者の免疫力を強化し、がんを攻撃させる治療である。『新横浜かとうクリニック』では、がんワクチンの中でもがん細胞だけを狙って攻撃することを目的とした「樹状細胞(じゅじょうさいぼう)ワクチン療法」を行っている。「樹状細胞」とは、がんを攻撃する「リンパ球」に、がんの特徴を教えて攻撃するよう指令を出す「司令官」役を果たす細胞で、昨年のノーベル医学生理学賞が樹状細胞の研究に贈られるなどその働きが評価されている。

大腸がん・肺がんなどで約3 例の実績同院では、この3年間で大腸がんや肺がん、胃がん、すい臓がんなど、約300例の治療を行ってきた実績を持つ。樹状細胞ワクチン療法は、患者が受けている抗がん剤などの治療と併用しながら進めていく。自由診療のため、治療費用(約180万円〜)は全額患者負担だ。同院の加藤洋一院長は「この治療は、正常な細胞をほとんど傷つけないため、副作用が少ないのが特徴。転移や再発予防にも効果が期待されている。患者とじっくり話し合って、1人ひとりにあった治療を行っている」と語る。

 

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