日立、重粒子線がん治療で海外初受注エレクトロニクス 2018/4/4 17:46日立製作所は4日、放射線の1種でがん細胞を狙い撃ちする「重粒子線がん治療システム」を台湾の病院に納入すると発表した。海外受注は初めてで、受注額は約100億円。21~22年ごろに台北栄民総医院(台北市)に納入する。日立は昨年、三菱電機の粒子線治療システム事業を買収することで合意していた。先端医療機器の需要が拡大する海外を開拓する。重粒子線がん治療システムは原子力技術を応用している。光の約70%の速さに加速させた炭素イオンを腫瘍に集中照射することでがんを治療する。治療に伴う痛みがほとんどなく、放射線治療に比べて副作用が少ないのが特徴だ。日立の重粒子線がん治療システムは、国内では大阪重粒子線センターで採用されており、10月に治療を始める予定だ。粒子線がん治療システムの世界市場は年間10%程度の伸び率で成長するとされている。
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