Thursday, June 14, 2018

(エーブィエ バイオファーム) 透析中ってどんな症状が現れる….


透析中ってどんな症状が現れるのその原因とは健康な人の腎臓は、24時間休まず働いていますが、血液透析では通常、14時間を週3回治療が行われます。血液透析では、短時間の間に補正を行うため、透析中にはいろいろな自覚症状や他覚症状(客観的にとらえることができる症状)が出現しやすくなっています。今回は、透析中に起こる症状とその原因についてご説明していきます。

不均衡症候群とは 不均衡症候群は、体がまだ血液透析に慣れていない透析導入期によくみられます。血液中の老廃物が血液透析を行うことで急激に除去されてきれいになります。しかし、脳の中の老廃物は除去されにくく、除去されるのに時間がかかるために、透析直後では血液と脳の間にアンバランスが生じてしまいます。そのため、脳の中の老廃物を薄めようとして脳は水をどんどん吸収することで、脳がむくみ、脳の内圧が高くなることが原因で頭痛、吐き気、気分不良などの症状が引き起こされます。症状は、透析後半から終了後12時間以内に起こります。軽度~中等度の不均衡症候群では、頭痛、吐き気、嘔吐、血圧変動(上昇または低下)などを認めます。しかし、ひどくなるとけいれんや意識障害を認めることもあります。体が透析に慣れていけば徐々に起こりにくくなります。最近では、透析技術や器具の開発により不均衡症候群を起こす患者さんはかなり少なくなっています。不均衡症候群の症状が透析直後に生じた場合は、小さな膜面積のダイアライザーを使用し、血流量や透析液流量を下げ、透析時間を短くして透析効率を抑えた透析を頻回に行い、少しずつ段階的に尿毒素を除去して良くことで予防することができます。それ以外で生じた場合には逆に時間をかけてゆっくりと透析を行うことが有効です。緩やかな透析を行うには、水分や塩分、タンパク制限を守ることが大切です。


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