2018/07/23 16:40 大下 淳一=日経デジタルヘルス左から順に、イメージ ワンのテレメトリー式心電送信機、エー・アンド・デイのパルスオキシメータ、患者(家族)向けスマートフォン画面 クリックすると拡大した画像が開きますセコム医療システムは2018年7月上旬、遠隔診療支援プラットフォーム「セコムVitalook(バイタルック)」の提供を開始し、「国際モダンホスピタルショウ2018」(2018年7月11~13日、東京ビッグサイト)に出展した。在宅患者のバイタルデータをクラウドに蓄積し、医療者が遠隔から確認できる。在宅医療や遠隔診療(オンライン診療)を支援する。セコムVitalookでは、心電図や心拍数、血圧、体重などのバイタルデータ7項目を測定し、無線(Bluetooth)を介してセコムのデータセンターにリアルタイムに収集・蓄積する。このデータを医師や看護師、介護士が遠隔から閲覧することで患者の状態を把握。患者宅への訪問のタイミングや回数を適正化したり、患者の予後を予測したりできる。患者ごとのバイタルデータのしきい値をあらかじめ設定しておくことで、それを超えた場合にアラートを出す機能や、医療者とのビデオ通話機能も備える。測定データは患者側のスマートフォンでも閲覧でき、家族などが患者の状態を日々把握することが可能だ。バイタルデータを測定する機器として、エー・アンド・デイの血圧計や体重計、パルスオキシメータのほか、イメージ ワンのテレメトリー式心電送信機を採用した。システム利用料は月額3万円前後で、導入するバイタルデータ測定機器に応じた初期費用が別途必要である。セコム医療システムは今回のシステムについて、心不全の重症化予防などに向けた効果検証を医療機関と共同で進めている。
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