松樹皮由来プロシアニジンを機能性関与成分にした機能性表示食品の届出件数がじわじわと増えている。届出総数自体は2日現在で8件にとどまるが、うち半数の4件は昨年10月以降の受理(届出情報公開は12月以降)。直近では富士フイルムがサプリメントで届け出た。同成分の届出が初めて受理されたのは制度施行初年度の15年8月。以降、15年度のうちに計4件が受理されていた一方で、16年度はゼロ件だった。機能性関与成分としての届出名称は「松樹皮由来プロシアニジン(プロシアニジンB1として)」。ヘルスクレームは、これまでに届け出られた8件の全てについて「悪玉(LDL)コレステロールを下げる」であり、LDLコレステロールが高めの人を対象にしたもの。全てが最終製品の臨床試験で届け出ている。一方、LDLに対する機能性をヘルスクレームにした届出は、現在16件と20件に満たない。機能性関与成分に関しても、2件以上が届け出られているものに限ると、松樹皮由来プロシアニジンの他には大麦β‐グルカン(6件)のみであり、希少性の高さを背景にして届出が増え始めている可能性を窺うこともできる。なお、同成分は、「フラバンジェノール」のブランド名で知られる東洋新薬の独自素材。消費者庁が2月28日に届出情報を公表した富士フイルムのサプリメントでは、商品名を「フラバンジェノール」とした。
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