(18日午後4時20分、京都市左京区・京都大) 京都大は18日、山中伸弥教授が世界に先駆けて作製したiPS(人工多能性幹)細胞について、日本で1件、米国で3件の特許が新たに成立したと発表した。四つの遺伝子(山中四因子)だけでなく、それらの「ファミリー遺伝子」を使った作製法が日本で特許として認められるなど、京大の権利が大幅に拡大、実用化のためのオープンな研究環境が保障されることになる。日本ではこれまで特許として認められていた遺伝子だけでなく、構造や機能が似た「ファミリー遺伝子」を導入する作製法も認められた。一方、米国では三つの遺伝子導入による作製法と、京大が米国の医療ベンチャー・アイピエリアン社から無償譲渡された権利のうち、iPS細胞の効率的な作製法と、新薬候補物質の探索へ応用について一部特許が認められた。いずれもiPS細胞の作製と利用の基本技術に関わっている。京大はiPS細胞の特許の研究機関での利用を原則無償としており、民間企業による特許の囲い込みで研究開発が妨げられる事態を避けることが期待できる。
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