顔のむくみに「ウンパニ体操」朝起きたら、顔がむくんで大きくなっていた―日々、そんな悩みを抱えている人も多いのでは? こうした気になる顔のむくみも、朝起きた後のわずかな"体操"で解消できることをご存じだろうか。1月27日放送のフジテレビ系健康バラエティー番組「その原因、Xにあり!」では、顔のむくみを解消するエクササイズ「ウンパニ体操」が紹介された。
リンパマッサージは効果なし!? むくみとはそもそも、皮膚の下に余分な水分がたまった状態を指す。特に、朝に顔がむくみやすいのは、重力によって流れやすくなっていた水分が寝ている間に顔にたまってしまうためだという。また、多くの女性がむくみ解消法としてリンパマッサージをしている人もいるが、実はあまり効果がないそうだ。番組に登場したお茶の水血管外科クリニック(東京都千代田区)の広川雅之院長ら専門家は、「むくみの解消にはリンパよりも静脈が重要です」とコメント。実は皮膚の表面にたまった水分の90%を回収するのは静脈で、リンパ管は10%。つまり、静脈の働きを良くすることがむくみ解消のポイントという。
顔がむくみやすい原因は日本語にあり? また、日本人は顔のむくみが取れにくい人種なのだとか。番組に登場したリンパ浮腫研究所(東京都新宿区)の佐藤佳代子所長(鍼灸マッサージ師)は、「顔のむくみが取れない原因は日本語にもある」と指摘。日本語は顔の表情筋をあまり使わずに話せてしまうため、表情筋の働きが低下してむくんでしまうというのだ。つまり、表情筋を動かして血流を良くすることでたまった水分を回収できることになる。番組では、女性が日本語、英語、ドイツ語で「白雪姫」を音読し、表情筋がどれだけ動くかをサーモグラフィー(熱画像計測装置)で撮影してみた。ドイツ語を音読した際は読み始めて10分ほどでおでこや目の周り、首まで温度が上がるのに対し、日本語は10分経っても温度は低いままだった。
「ウンパニ体操」のやり方 そうはいっても、誰もがドイツ語を話せるわけではない。そこで番組では、表情筋を動かすエクササイズ「ウンパニ体操」が紹介された。「ウ」「ン」「パ」「ニ」の一つずつ発音しながら、表情筋を効果的に動かすというもので、考案者の早稲田大学人間総合科学研究センター(埼玉県所沢市)の菅原徹研究員(生物機能工学)は、「表情を加えることで、日常であまり使いにくい筋肉を鍛えることができます」と説明する。まずは、口をとがらせるように「ウ~」と発音し、次に顔を中央に寄せるイメージで「ン~」と発音、続いて驚いた顔で緊張を一気に解放するように「パ~」と発音、最後に、頬を持ち上げるように「ニ」と発音する。これを20回、3セット繰り返す。1セットごとに5分ほど間隔を空け、顔の筋肉を休めながら行うといいそうだ。エクササイズを行う際のポイントは、顔に手を添えること。手が筋肉の負荷となって表情筋がより鍛えられるという。番組で女性3人がウンパニ体操を試し、3D画像解析装置で顔の周囲を測定したところ、体操後に皮膚の厚さで数ミリ、体積で10ミリリットル程度減少し、むくみが劇的に改善していることが判明。その効果にスタジオ中が驚いていた。次回の2月3日放送では「物忘れ」を特集。認知症でも老化でもない、日本人女性の多くが当てはまるという物忘れの原因に迫るという。
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