公開日時 2012/08/24 05:03 本誌が製薬企業63社(内資42社、外資21社)の今年4月時点の後期開発品560プロジェクトを調査、分析したところ、抗がん剤は155品目と全体の3割弱を占め、1年前(11年7月実施、156プロジェクト)の調査と同様の結果となった。プロジェクト数でみるとGSKと中外製薬が並んでトップとなり、1年前の調査時に首位だったアストラゼネカは7位に順位を下げた。詳細(企業別後期開発品リスト)はミクスonlineに掲載中。 抗がん剤のプロジェクト数の上位10社は外資が6割、内資が4割。プロジェクト数でみると、トップのGSK、中外製薬が14、3位はファイザーで11。4位には武田薬品、大鵬薬品、日本化薬の3社が並んでランクインし、プロジェクト数は9。武田薬品は1年前の調査時(11年7月)に10位(5プロジェクト)だったが、今回調査ではプロジェクト数が2倍近くに増え、大幅に順位を上げたほか、1年前の調査時に上位10位圏外だったエーザイが9位(6プロジェクト)に食い込むなどして、内資が躍進した。 1年前の調査時に8位(6プロジェクト)だった第一三共は、今回調査では協和発酵キリン、小野薬品、シンバイオ製薬、ヤクルト本社と並んで11位(11プロジェクト)だった。 武田薬品は、進行性非扁平上皮型非小細胞肺がんの適応取得を目指すモテサニブ(フェーズ3)、卵巣がんの適応で開発中の「AMG386」(フェーズ3)、大腸がん治療薬として販売されているベクティビックスで適応追加を目指し頭頸部扁平上皮がんで開発(フェーズ3)を進めるなど、複数の分子標的薬の開発を進行中。
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