(2018/5/30 09:04) 試作品の会話型ロボットの機能を説明する「エム・エス・ケー」の担当者(左)=29日午前、浜松市中区の温故療院上島こもれびの丘 試作品の会話型ロボットの機能を説明する「エム・エス・ケー」の担当者(左)=29日午前、浜松市中区の温故療院上島こもれびの丘浜松市浜北区の部品製造業「エム・エス・ケー」がデイサービス施設「温故療院上島こもれびの丘」(中区)と連携し、介護福祉現場で使う会話型ロボットの開発を進めている。試験運用した施設の意見を取り入れて実用性の高い福祉ロボットを作る狙い。試作品はあいさつ程度の機能しかないが、将来的にはカメラを付けて高齢者の徘徊(はいかい)防止といった活用を視野に入れる。試作品のロボットは市の補助金を受けて作った。高さ20センチほどのパンダのデザインで、電源を入れて話しかけると、「こんにちは」と返ってくる。手を当てると体表温度を測定し、「少し体温が高めですね」「今日も元気そうですね」などと教えてくれる。同社は介護福祉分野を新産業と見据えるが、取引の中心はメーカーで、介護施設向け製品は門外漢。試作にあたり同施設に意見を求めた。当初はぬいぐるみのような生地を使うデザインだったが、施設側に衛生上の課題を指摘され樹脂製に変更した。松浦譲社長は「参考になる点は多い。量産にはコスト面の課題もあるが、機能の要望を聞いて売れる商品にしたい」と語る。同施設は5月下旬まで2週間ほど、試作品を受付窓口に試験的に置いた。話しかけたり触ってみたりと興味を持った人が多く、施設担当者は「利用者を楽しませるアトラクションの一つとして効果的だった」と話す。今後は高齢者の話し相手として会話パターンの充実や、目配りに役立つカメラ機能の搭載を同社と調整する。中村聡施設長は「職員の仕事を助けてくれる製品になってほしい」と期待を寄せた。
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