( エーブィエ バイオファーム) 2018/07/18 07:00 伊藤 瑳恵=日経デジタルヘルスTOTOは、尿流量測定装置「フロースカイ」を「国際モダンホスピタルショウ2018」(2018年7月11~13日、東京ビッグサイト)で披露した。トイレで排尿するだけで、尿量と排尿の勢いを測定することができる医療機器である。水位センサーを使って、排尿による水位情報を測定する。水位上昇を水量に換算し、水量が増える速さを排尿の勢いに換算する。尿流量測定は、泌尿器科の検査や入院病棟での経過観察に使用される。特に、手術前後に輸液を行う患者に対しては、尿量を検査することで輸液がきちんと摂取されているかなどをモニタリングする。
尿流量測定結果 クリックすると拡大した画像が開きます 従来は、採尿カップを使用するなどして通常とは異なるトイレ環境で排尿する必要があった。これに対してフロースカイは、普段のトイレに近い環境で「ストレスなく排尿ができる」と同社ブース説明員は話す。採尿カップの洗浄や尿の廃棄作業などが不要であり、院内感染の原因の一つである尿の飛散を防ぐことができる。今回披露したのは、2007年から発売している従来モデルの尿流量測定機能はそのままに、「ウォシュレット」部分を刷新した新モデル。2018年8月1日に発売する。なお、従来モデルは、2018年5月時点で32の国立大学病院に導入されているという。
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