2012年08月10日武田薬品工業は9日、国内で手がける抗がん剤「AMG―479」(一般名ガニツマブ)の臨床第3相試験を中止すると発表した。米アムジェンが実施する欧米などグローバルの臨床第3相試験に参加する形で、2011年から膵臓(すいぞう)がんを対象に試験を進めていた。武田薬品が持つ臨床第3相試験中の抗がん剤は、他社から権利を購入したものを含め6品目となり、膵臓がん治療向けはなくなった。アムジェンは臨床試験を監視する第三者機関から統計学的に改善効果を示す可能性が低い、との勧告を受けて試験を中止。このため日本での試験もとりやめる。今後の武田薬品の開発方針は、アムジェンと協議して決定する。同―479はアムジェンが成分を開発したヒト型モノクローナル抗体と呼ばれる抗体医薬品。アムジェンは膵臓がん以外に、非小細胞肺がんなどを対象に臨床試験を進めている。
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