『向春草』の加工工場が完成 日本ランチェスターが独占販売権、供給体制の構築へ徳之島町が地方創生拠点整備交付金で建設を進めてきた「機能性植物加工センター」が完成した。奄美大島の固有種であるアマミシマアザミ『向春草®』の一次加工工場(洗浄・乾燥など)として竣工したもので、販売・開発を手掛けるヘルシーアイランズ社が管理運営。独占売買契約を結んだ総合受託メーカーの日本ランチェスター工業(株)(兵庫県神戸市、078-986-5950)が生産した乾燥チップを全量買い取り、生産体制が整い次第、OEM供給をスタートする計画だ。すでに、中国の世界的電子部品メーカー・HUNTOKEYグループへの顆粒製品のOEM供給が決定しており、「日本国内では、向春草の栽培面積を拡大しつつ需要に対応していく。向春草のサプリプリメントを発信し、徳之島の地域・産業振興に貢献していきたい」としている。センターの延床面積は214.5㎡で、1日の最大原料処理量は900kg。栽培に関しては、シマアザミ生産組合(40戸)と契約し、年間200tの収穫を見込む。『向春草®』は、NPO法人・奄美機能性食品開発研究会、(株)アミノアップ化学、徳之島町、琉球大学の共同研究で開発された新素材。琉球大学・熱帯生物圏研究センター(琉球大学の屋 宏典教授・副学長)と奄美機能性食品開発研究会の共同研究では、「脂肪酸合成酵素遺伝子の発現抑制」「非アルコール性肝障害の原因となる肝臓への脂肪蓄積抑制」「血液中の遊離脂肪酸濃度の減少」などの機能性が解明されている。
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