横山勇生=編集委員ドイツMerck社は6月11日、Child-Pugh AのMET陽性進行肝細胞癌(HCC)にc-METチロシンキナーゼ阻害薬であるtepotinib単剤を投与する2つのフェーズ2試験で、主要評価項目が達成されたと発表した。主要評価項目が達成されたのは、tepotinibの1次治療としての効果を評価した試験(NCT01988493)と2次治療としての効果を評価した試験(NCT02115373)。両試験とも、Child-Pugh AのMET陽性進行肝細胞癌を対象に行われた。NCT01988493試験は、アジア人を対象に1次治療として、tepotinibとソラフェニブを比較した多施設無作為化フェーズ1b/2試験。フェーズ2部分で、tepotinib群に45人、ソラフェニブ群に45人がそれぞれ無作為に割り付けられた。フェーズ2部分の主要評価項目は、独立審査委委員会によるRECIST v1.1を用いた増悪までの時間(TTP)だった。NCT02115373試験は、ソラフェニブ投与後の患者に2次治療として、tepotinibを投与した多施設単群フェーズ1b/2試験。フェーズ2部分で49人にtepotinibが投与された。フェーズ2部分の主要評価項目は、研究グループによるRECIST v1.1を用いた12週時点での無増悪生存(PFS)率だった。試験結果の詳細は、今年後半に開催される学会で報告される予定。tepotinibは、METエクソン14スキッピング変異を有する進行非小細胞肺癌(NSCLC)への効果が今年の米国臨床腫瘍学会(ASCO2018)で発表され、注目を集めている薬剤。METエクソン14スキッピング変異を有する進行NSCLCを対象に、今年3月に厚生労働省から先駆け審査制度の対象品目として指定されている。
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