2018年5月21日 子宮 頸けい がんの発症前に投与することで、がんへの進行が抑えられる可能性がある化合物を開発したと、京都大のチームが発表した。今年度中に京大病院で臨床試験(治験)を始め、3年以内の実用化を目指す。子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因で、年間約1万人の女性が発症、約2700人が亡くなっている。感染後、子宮頸部でHPVが増え、異常な形の細胞が現れる「異形成」という段階を経て、そのうち数%の患者にがんが生じるとされる。チームは、HPVの増殖を抑える化合物を開発。感染した細胞に加えると、HPVの増殖がほぼ止まったという。人の子宮頸がん細胞を移植したマウスの実験で、がん細胞の増殖が3割抑えられることも確認した。 治験は、程度の軽い異形成の患者約10人に実施する。子宮頸がんにはHPV感染予防のワクチンがあるが、今回の化合物は感染後のがん発症を防ぐ新薬になりうる。チームの萩原正敏教授(創薬科学)は「ワクチンの接種は現在ほとんど行われておらず、がん患者が今後増える恐れがある。異形成の段階で化合物を使うことで、がん患者を減らせる可能性がある」と話す。
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