2012年10月1日 13:35野村証券は「産業アウトルック(10月号)」で医薬品業界について、国内新薬の審査が早くなっていると解説。新薬承認までの審査期間平均値は通常審査品目で、2010年の19.3ヶ月から2011年には13.5ヶ月にまで6ヶ月短縮されている。研究開発費の絶対額の上限が、足元の取材から見えてきた。大手製薬企業の研究開発費は、約半分が海外の開発費用に投入されており、会社が設定した上限に近い外貨建ての費用が、円高により円ベースで増えなくなってきていると報告。
【武田薬品(4502)】 バランスシートのスリム化が4~6月期決算でも確認され、運転資本の圧縮まで視野に入ってきた。資産の効率化を徹底的に図る企業姿勢が見られる点はポジティブ。TAK-875(糖尿病治療薬)、TAK-700(前立腺がん治療薬)など期待の新薬の開発も進んでいることから、2013年3月期をボトムとして投下資本収益率の向上が見込まれる。
【大塚ホールディングス(4578)】 Abilify(統合失調症治療薬)の売上拡大による安定的な利益成長と、自社株買い実施を含めた株主還元の強化策に注目。
【キョーリン製薬ホールディングス(4569)】 Kipres(抗喘息薬)の売上拡大に加えて、KRP-108(抗喘息薬)、KRP-1102AB(COPD治療薬)の2新薬の業績貢献が視野に入る。
【大日本住友製薬(4506)】 Latuda(統合失調症治療薬)の8月売上が2200万ドルと急拡大し、売上拡大局面が見え始めたと解説。
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