(エーブィエ バイオファーム) 2018年7月3日 (火)安全性を中心に治験支援ソリューションを提供するアリスグローバル日本法人は、中国の医薬品市場に安全性情報管理システムを投入し、本格参入する。中国の審査当局「CFDA」が昨年、日米欧国際規制調和会議(ICH)の正式会員となり、グローバル基準での医薬品安全性監視に注力しているが、今年5月にE2B(R3)規制の運用を開始。そこで同社の安全性情報管理システム「ARISc」の導入を決定した。CFDAの導入を皮切りに、CROや製薬企業をターゲットに同社のシステムを広げていく。仁賀勝彦社長は、本紙のインタビューに応じ、「現在、日本法人の売上はグローバル全体の10%程度だが、管轄する日本・中国・韓国・台湾で3~4割を占有できるまで成長したい」と述べ、中国での事業拡大を重要課題に位置づける。 同社は、30年前に設立された米国発のシステムベンダーで、従業員約1000人を抱え、安全性、治験、薬事、医療情報で事業を展開。最も強いのが安全性ソリューションで、世界250社の製薬企業にサービスを提供する世界2大ベンダーの一角だ。日本では2016年に、ICH-E2B(R3)に完全対応した安全性情報管理システム「ARISj」の新バージョンをリリースしている。
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